「手延べうどんとは？」手打ちとの違いや美味しいレシピを紹介！

手延べそうめんは、ツルツルとした喉ごしと歯ごたえのある強いコシが特徴的ですが、手延べ製法で作られるうどんの存在をご存知でしょうか。
うどんといえば手打ち製法が知られていますが、刃物を使わない手延べ製法で作られたうどんは、滑らかな喉ごしとコシのある歯ごたえを楽しむことができます。
生地を切らずひたすら伸ばして仕上げられたうどんは、断面が丸く芯の通った麺に仕上がります。
いつもと違う新しいうどんの食感をぜひ試してみてください。

手延べうどんとは？手打ちうどんとの違いも

手延べうどんに使われる原料は、小麦粉と食塩、水のみです。
原料を混ぜた生地に、油を塗りながらよりをかけて引き伸ばし、時間をおいて熟成させます。
より・伸ばし・熟成を繰り返し、乾燥させて乾麺に仕上げます。
刃物を使わず生地を伸ばしながら作るため、麺の中心に芯が通り、強いコシが生まれます。
細くても強い麺に仕上がるため、歯応えのある食感を楽しむことができます。

手打ちうどんは、生地を麺棒で薄く伸ばしていき、包丁で細く麺状に切って仕上げる製法です。
生地を切るため麺の断面は四角になっており、乾燥はさせずに生麺のまま茹でることでふわっとした食感を演出します。
手打ちうどんは新鮮な状態の麺をすぐに召し上がることができ、弾力がありモチモチとした歯ごたえを感じられます。

手延べうどんの魅力

手延べうどんの魅力は、手間ひまをかけて繊細に仕上げられ、熟成された旨味を感じられる点にあります。
より・引き伸ばし・熟成を何度も繰り返すため、手打ちうどんと比べてよく伸びるといわれています。
最後に乾燥させて乾麺に仕上げるのですが、その工程に行き着くまでに長い時間を要するため、非常に手間のかかる作業となります。

ひたすら引き伸ばされてできた麺は丸い断面をしており、手打ちと違い麺を切る工程がないため、口当たりが滑らかでありながら歯切れの良い歯ごたえを感じられる特徴があります。
この手延べうどん独特の食感は、小麦の成分であるグルテンの組成に要因があります。
よくこねられた生地の中で、グルテンは網目状の組織を形作り、茹でても煮崩れしないコシの強さを生み出します。

手打ちではこの網目状のグルテン組織を裁断するためシコシコとした食感を生みますが、手延べでは網目状のグルテン組織がそのまま残るため、麺の味わいが増し、コシの強い歯応えのある食感を楽しむことができます。

手延べうどんの美味しい茹で方

手延べうどんはコシが強く歯ごたえを感じられる麺に仕上がっているため、手延べうどんを茹でるときは、麺に均一に熱が伝わるように、たっぷりのお湯で茹でていきます。
具体的には、麺100gに対して1Lほどが目安となります。
茹でている最中に麺同士がつかないよう、かき分けながらゆがき、沸騰してきたら吹きこぼれないよう火加減を調節していきます。

茹で上がった麺はざるに流し、素早く冷水で洗います。
茹でた際に余分な塩分などで粘りとして溢れるため、数回に分けて十分にすすぎ落とします。
冷水で流すことで表面はツルツルで喉ごしがよくなり、蒸らしの効果でモチモチとした食感に仕上がります。
手延べ製法により麺に芯が通っているため、長時間茹でても型崩れせずコシの強さを感じられます。

手延べうどんの美味しい食べ方レシピ

五目うどん

五目うどんは、手延べうどんを美味しく召し上がるおすすめレシピのひとつです。
五目とは、鶏肉や野菜、かまぼこなど5種類の食材を指す言葉ですが、5種類にこだわらず多くの食材を入れることで、栄養満点の料理に仕上がります。
手延べうどんの小麦の香りが食欲をそそり、滑らかな喉ごしを楽しめます。

五目うどんのレシピはこちらから

ハマグリうどん

ハマグリうどんは、昆布出汁とハマグリの旨みであっさりといただく温かいうどんのレシピです。
手延べうどんそのものの麺の味を十分に味わえるように、味付けは日本酒、塩、醤油のみでシンプルに仕上げます。

シンプルながらもコクのあるハマグリの出汁が、手延べならではのコシと滑らかな喉ごしのうどんとよく合います。
最後に三つ葉と柚子の皮を添えれば、爽やかな後味がより一層手延べうどんの味を引き立て、お好みで柚子胡椒を添えると大人のハマグリうどんを楽しめます。

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サラダうどん

手延べならではのつるりとした喉ごしは、冷たい麺レシピによく合います。
サラダうどんは、生ワカメやサラダ菜などフレッシュな野菜をお好みで敷き詰めた上に、茹でた手延べうどんを盛り付けるだけでできる、簡単でヘルシーなレシピです。

盛り付けたうどんの上に、さらに水菜とトマトを添えた見た目にも爽やかな夏にぴったりの一品です。
しっとりとした手延べうどんにゴマドレッシングがよく絡み、さっぱりとしながらも満足感の高いひと皿になります。

サラダうどんのレシピはこちらから

塩焼きうどん

塩焼きうどんは、いつもの焼うどんをソースではなく塩味であっさりと仕上げるレシピです。
塩コショウ、鶏がらスープ、ごま油のシンプルな味付けがより一層小麦の香りを引き立て、コシのある手延べうどんによく合います。
やや細めの麺でもフライパンにくっつきにくくするため、茹でた手延べうどんはマヨネーズでコーティングしておくことがポイントです。
あらかじめコーティングした麺は、しっかりと炒めて旨みを出した豚バラ肉やキャベツ、玉ねぎ、にんじんなどの野菜と合わせます。
たっぷりのお肉と野菜と一緒にいただくボリューム満点のレシピです。
レシピ元で使用しているのは半田めんですが、太麺がもちもちの半田手延うどんでもおいしく仕上がります！

小野製麺のインスタグラム公式アカウント（@handamen.ono）にて塩焼きそば風レシピをご紹介！詳細はこちらから

手延べうどんの保管方法

開封前の手延べうどんの場合、手延べ製法で作られた麺は絶えず熟成が続いているため、高温多湿な場所を避けて直射日光の当たらない涼しい場所に保管をしてください。
乾燥した麺は香りを吸収しやすい性質があります。
化粧品や石鹸など匂いの強いものと一緒に保管すると匂いが麺に移ってしまうため、近くでの保管は避けることが大切です。

開封後はプラスチック容器などに入れて、密閉できる環境で保管をします。
熟成された麺を乾燥してから梱包をしているため、時々日干しをすることで、カビや虫の発生を防ぐことができます。
乾麺は比較的長い期間保存ができる点がメリットではありますが、開封後はできるだけ早めに召し上がりましょう。

まとめ

手延べうどんについてご紹介しました。
手延べうどんは生地を切らずにひたすら伸ばしていくことで、滑らかな喉ごしと強いコシを生み出します。
手打ちとはまた一味違う手延べうどんの旨味をぜひ味わってみてください。